地金大手の田中貴金属工業は14日、金を1グラム当たり前日より21円高い6155円で販売した。同社の小売価格ではイラン・イスラム革命直後に付けた1980年1月22日以来約40年ぶりの高水準だった。新型コロナウイルスによる肺炎流行への危機感を反映した。

金は株や債券と違って、そのもの自体に価値があるため戦争や経済危機が警戒されると「有事の安全資産」として投資資金の受け皿となる。

今年1月8日に米国とイランの全面的な軍事衝突が不安視された際、同社の金価格は6149円に急上昇した。新型肺炎が経済活動に大きな障害になるとの不安から、金は一段と値上がりした。

(2020年2月14日 共同通信)

※関係者がプチバブルで潤うことなく、そもそもの新型肺炎自体の終息を願う。