第一生命保険は29日、企業から資金を預かって運用し将来の従業員の年金に充てる企業年金保険について、運用する際に約束している予定利率を2021年10月に現行の年1.25%から0.25%に引き下げると発表した。同社によると、契約している約3千社が対象で、利率引き下げに踏み切るのは19年ぶり。
 
新型コロナウイルス感染拡大に対応した世界的な低金利が響き、資金運用で高い利回りを確保するのが難しい状況が続いているためで、生保他社も追随して利率を下げる可能性が高い。
 
企業年金は、公的な年金である国民年金や厚生年金とは別に、企業が運用する私的年金。(2020年10月29日 共同通信)
 
※1%ダウンはたいへん大きい。企業側も預かり側も今般の状況では苦しい事情は理解できるが、労働者にとって企業年金は厚生年金・国民年金に上乗せする重要な年金であるため、全力をあげて予定支給額減額にならないよう努めていただきたい。